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劇団四季『ドリーミング』2009/10/31(土)PM5:30 四季劇場「秋」 [劇団四季のこと]

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【当日のキャスト】
チルチル:大徳朋子
ミチル:岸本美香
犬のチロー:田中彰孝
猫のチレット:林 香純
パン:白瀬英典
火:本城裕二
水:柏谷巴絵
牛乳:市村涼子
砂糖:塩地 仁
光/隣の娘:沼尾みゆき
ベリリューヌ/ベランゴー:光川 愛
祖母:斉藤昭子
祖父/カシの大王/時の老人:田島亨祐
母親チル/夜の女王/母の愛:白木美貴子
父親チル:田代隆秀
 
 
【男性アンサンブル】
小林嘉之、小原哲夫、伊藤綾祐、深堀拓也、嶋野達也、加藤 迪、沢樹陽聖、文永 傑、亀山翔大、沖田 亘
 
【女性アンサンブル】
山中由貴、河内聡美、中村友香、細見佳代、海野愛理、脇野綾弓、猪爪明子、松尾千歳、加藤あゆ美、宮尾有香、桜 小雪、木許由梨
 
【未来の子どもたち】
ジャン:佐々木 玲
ポリーヌ:吉岡花絵
鼻風邪:浅野友香
恋人の男の子:相良飛鷹
恋人の女の子:吉岡花絵
惑星の王:村瀬由夏
弟:牧野祐機

【子どもアンサンブル】
大野杏奈、小金丸陽菜乃、葦澤 咲、佐々木 玲、泉 里晏、浅野友香、、森田結海、佐藤楓恋

青山劇場の杮落とし公演時のキャッチコピーは「10年に1度しか見れないミュージカル」
この言葉通り、四季の『ドリーミング』の上演は10年置きくらいでしたか…。
その度に、劇場に足を運ぶ私ですが、いつも見終わったあとは「10年に1度で良いミュージカル」だなぁと思ってしまうのです。

ファミリーミュージカルのようで、そうでないような…微妙なポジションの作品。
奥深いテーマなので、本当はあまり子供向けにしてもらいたくないのが本音です。

◇チルチル
実際に男性が演じるよりも女性が演じたほうが良いですね。
キツイことをサラリと言ったりするお兄ちゃんです。

◇ミチル
岸本さんは、子供より子供らしく可愛い♪
子役さんより背が低かったし…。

◇チロー
演者うんぬんというより、犬のキャラ設定自体が結構笑いを誘う。
怒られたにもかかわらず、抱きついちゃえ…とか、ご飯には目が無いとか。
昔は飯野おさみさんとか、市村正親さん、石丸幹二さんが演じたんだなぁと思うと感慨深い。

◇チレット
まるでキャッツの様な扮装。コルセットがモタッとしているところがスタイルを悪くしているのか。
林さんは地声からファルセットに移る時も綺麗で、安心して聞けました。
台詞も歌も多いのでサブキャラの中では目立ちます。

ここまで書いて、ちょっと気になったことが。
原作を読んでみると、とうさんチル、かあさんチル、おじいさんチル、おばあさんチルとなっているので、ファミリーネームは「チル」なんですかねぇ。
ということは、チルチルのフルネームは「チル」?それとも「チルチルチル」?と素朴な疑問が沸いてきました。
でも、この世に居ないチルチルの兄弟たちはピエロー、ロベール、ジャン、マドレーヌ、ピエレット、ポーリーヌ、リケットとこれはまたバラエティに富んだ名前で…。
犬のチローに猫のチレット…こちらは「チ」で始まっています。

◇パン
『春のめざめ』で美声を聞かせてくれた白瀬さん。
体型はパンにピッタリです。もちろん歌もウマいのですが、パンはもう少し年配の方が演じたほうが台詞に説得力があります。

◇火
無難にこなされていました。
これを山口祐一郎さんや沢木順さんが演じていた頃はもう少し存在感がありました。
役者自体が個性的だったのか…。

◇水、牛乳
ほとんど印象に残りません。とりあえず数あわせで出してみましたみたいな!?
原作でも台詞が少ないと言うのに、ミュージカルは更に削られてしまっている始末。

◇砂糖
口癖「やめよぉやぁー」は無くなってしまったのかしら。出番はパンと同じくらいな割りに印象に残りませんでした。
山口正義さんのホワーンとした雰囲気が好きでした。あっ、芝清道さんも以前演じられていました。

チルチル、ミチルと一緒に旅をするこのキャラクター達。
今回のキャストの方々はそつなくこなしていたけれど、小さくまとまってしまった感あり。
よって別れのシーンがどうも物足りない。
チルチル、ミチルと別れるのが嫌というのではなく、自由に別れを告げなければいけないの…というのが嫌だっただけかもと思ってしまいます。

◇光/隣の娘
沼尾さん、歌声は綺麗ですね。
もう少し、懐深さというか貫禄のようなものが出るといいのかな。
他のキャラクターたちに一目置かれる存在でもあるのですから。
隣の娘は…まだ頑張れます。

◇ベリリューヌ/ベランゴー
今回はこの2役だけを演じるのですね。以前はここに夜の女王が加わっていましたが。
光川さん、声が綺麗なので老婆姿のベリリューヌを演じたときのスゴミが今ひとつ。

◇祖母
あの”思い出の国”の一場面だけの登場ですか(*_*)
贅沢です。
以前は、母親、母の愛、祖母と演じられていました。

◇祖父/カシの大王/時の老人
歌はウマいのですが、台詞回しがちょっと好みでなく。
一本調子というかなんというか。もう好みの問題です。

◇母親チル/夜の女王/母の愛
白木さん…ようこそ四季へ♪
お芝居の部分が非常に好きです。
母の愛と夜の女王を同じ役者さんが演じるのは面白い。
その夜の女王…下村尊則さん、前田美波里さんと比較してしまうとちょっと迫力が物足りないけど。

◇父親チル
田代さんは優しそうなお父さん役ぴったり。
森のシーンにも、太った幸福たちのシーンにも登場してます。
それを探すのは楽しいです。

◇森
ダンスシーンは見応えありますが、もう少し短くしてもいいかも。
動物たちのヘッド部分の造詣は、ちょっぴし『エクウス』の馬達を思い出します。

◇小さい幸福たち
台詞の一番多い山中由貴さん。ちょっと台詞が止まって言い直してしまいましたね。
「そう! … 」と元気良く発してから数秒の沈黙がドキドキでした。
以前は長めのボブウイックでしたが、今回は少し短くなって皆んな可愛くなりました♪

◇喜びたち
日本人にセンター分けの金髪ウイッグは似合わないなぁ…とつくづく。

◇未来の子供たち
本物の子供たちを出演させたのが私にとっては致命傷で、もう見なくても良いかも作品に格下げとなってしまったみたい。
生々しくて駄目だ。
しかも子供たちが四季のカクカク喋りをしているのを聞いていたら、思わず席を立ちたくなってしまいました。苦痛。
歌は上手でしたけど。

曲も変わってましたね。
テーマ曲の「青い鳥」はガラッと変わっていました。
歌詞は同じですが、作曲がイルカさんから内藤法美さんへ。
他にも曲が増えたり、減ったり。
落ち着かないです。

未だに進化し続けていると言えば聞こえは良いですが。


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